Text by Alejandro Franov

「Suspendido in the Air（空気の中に浮かぶ）」は、私の新しいアルバムのタイトルです。本作では私のキーボードの１つのサウンドし か使用しておらず、モノトーンの音色による完全なインストゥルメンタル作品と言えます。まるで銀河の自動演奏ピアノが宇宙の外から音を自 動生成しているかのような、非人間的なサウンドをシミュレートしました。実際には微分音と呼ばれるような音ですが、私は人間が創造したよ うなジャンルではないものを発明するために、様々な実験や修正、伝統的な音のインターバルなどに挑戦することを試みました。このディスク で聴かれるシーケンスは音の合成内にあり、その内側から巻かれていくような音が、循環と動作を生み出していきます。本作では一切のミデ ィによるシーケンスは使用しておりません。
私は音に潜む内側からペースを把握し、そしてリズムへと昇華させる感じが好きなのです。